2021年06月07日
押し箱・引き箱
乳児クラスでは子どもたちの発達を助ける手作りおもちゃが部屋の中にあふれています。
その中のひとつ段ボール箱に何枚も紙を貼って補強し布を被せた「押し箱」と「引き箱」。
0歳児クラスのつかまり立ちをするようになる頃… つかまりながら膝を使って動かす。
次第につかまって立つ → つかまるうちに足が1歩2歩と動き押して歩くことを覚えていきます。
自由自在に押して歩けるようになるとどこまでも押して歩き、方向転換も覚えます。
箱の中に出入りすることで腕力、足腰の筋力、バランス感覚が養われます。
自分だけの空間で安心感が生まれ、中に入ると狭い、出てみると広い等の空間も認知し、
自分の大きさを知ることもできます。
1歳児クラスになった今では「この箱にどのくらい物が入るのかな~」とたくさんおもちゃを詰め込んだり、友だちが入っていると「押してあげるね」と頑張ってみたり、「ここは箱が通れないんだ~」「ここには乗るかな…」と、まだ話ができない子どもたちの思いが聞こえてきます。
同じように「引き箱」にもおもちゃやぬいぐるみをいっぱい乗せて引っぱったり、友だちが乗ると「動かない~」と助けを求めるなど、積み荷の重さと自分の力との関係性を感じながら遊んでいます。
たったひとつの箱から子どもたちは日々たくさんの事を学んでいます。
『遊び = 学び = 身体づくり』